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〒350-1308 埼玉県狭山市中央4-24-4
診療時間:午前9時~12時/午後4時~7時 休診日:土曜日、日曜日
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アルテミシア アンヌア
アルテミシア アンヌア(アヌアと表現するものもある)は別名クソニンジンとも呼ばれるヨモギの一種で、生薬の黄花蒿でもあります。
ヨモギの一種クソニンジンにはアルテミシニンが含有されますが、その量は同じクソニンジンでも株によってすごい差があります。その量は乾燥重量で 0.04% から 1.2% と30倍の違いがあります。
アルテミシア アンヌア(クソニンジン)を商用利用する場合、スイス、中国、ブラジルで開発されたエリート株を使用しています。それ以外の株は、有効成分が薬用に適さない含有量であるものが多く存在し、薬用とするには不安定なものとなります。
クソニンジンは蕾を持つ頃からアルテミシニン等の有効成分量が急増します。そして全草は医薬として扱われます。つまり効果のないクソニンジンを販売することはできますが、効果あるクソニンジンは販売ができません。正式には帯花、帯果全草は医薬であるとされていますので、効果がある違法な商品には(エリート株でなければ効果も低いと考えられますが)気を付ける必要があります。
全草とは、根・茎・葉・蕾・花・種子全てを指します。
アルテミシア アンヌア(クソニンジン)は帯花・帯果全草が黄花蒿であります。何千年かで培われた適用方法が知られています。これは EBM とは反対の位置にあり、より信頼度の高いNBM (Narrative Based Medicine) に分類されます。慢性熱病(マラリアを含む)の解熱薬として使用される他、発熱、日射病、熱射病、寝汗、外用でインキンタムシ、寄生性皮膚病などに効果。
アルテミシア アンヌア(クソニンジン)やアルテスネートなどのアルテミシニン誘導体は、人において様々ながんや腫瘍に効果を示すことが、たくさんの論文で示されています。犬においても同様です。骨肉腫、軟部組織肉腫、膀胱癌、アポクリン腺癌、前立腺癌、リンパ腫など多種多様な新生物に対する効果が報告されています。
アルテミシア アンヌア(クソニンジン)やアルテスネートなどのアルテミシニン誘導体は、医療分野で炎症性腸症(I B D)に対する有効性について、いくつもの論文が報告されています。同様に、犬の炎症性腸症(I B D)への効果についても報告がなされています。
アルテミシア アンヌア(クソニンジン)やアルテスネートなどのアルテミシニン誘導体は、免疫調節効果を示し、免疫系領域における新たな治療アプローチを提供する。自己免疫疾患に対する治療効果の報告を見つけ、当院でもセカンドオピニオンで来院された、長期こじれた特発性血小板減少症の犬に応用し、1年後の現在も正常値を維持しています。
細菌感染症、寄生虫感染症、ウイルス感染症に対し効果があるとの報告が多数あります。中でも驚いた報告として、狂犬病ウイルスの複製阻害についての論文がありました。また、全草はコロナウイルス感染症に効果を示す報告があります。アルテミシニンにその効果は確認できず、全草に含まれる様々なその他の成分のいずれかに抗ウイルス効果が見られるようです。
アルテミシア アンヌア(クソニンジン)やアルテミシニン誘導体は糖尿病に効果を示すことを示唆する報告が多数出ています。その一部を示します。
Artemisia annua L. 抽出物は、HFD/STZ 糖尿病マウスのアディポネクチン、レプチン、レジスチンの産生を変化させ、インスリン抵抗性を改善した
Artemisia annua L.の水抽出物とアルコール抽出物は、高脂肪食/ストレプトゾトシン誘発糖尿病マウスにおけるTNF-α、IL-6、遊離脂肪酸を減少させることによりインスリン抵抗性を改善した
Artesunate は、NLRP3/カスパーゼ-1/GSDMD 経路の阻害により、ストレプトゾトシン誘発糖尿病から膵臓 β 細胞を保護します
犬の神経疾患の一つに、アルツハイマー病やそれに伴う認知障害が起こります。アミロイドβの蓄積、タウ蛋白の過剰リン酸化、それに伴う炎症をアルテミシア アンヌア(クソニンジン)やアルテミシニン誘導体が治療効果を示し認知機能の改善に役立つことが報告されています。
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