犬猫と花粉症???

中央動物病院

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犬猫と花粉症???

STAFF BLOG

2018/04/19 犬猫と花粉症???

スギ花粉・ヒノキ花粉がが降り注ぐといった趣きの本年度の春。そんな中、涙目・眼瞼炎・くしゃみ・鼻水が気になるという理由で猫ちゃん来院されました。飼い主様が開口一番に「花粉症でしょうか?」と訊ねられました。

 

人の花粉症(医学用語では季節性アレルギー性鼻炎)では鼻と目に症状が現れやすく、具体的には鼻に関してはくしゃみ、鼻水、鼻づまりが、目に関しては目の痒み、目の充血、涙が三大症状とされています。

 

その点から類推すると今回の猫ちゃんに関して症状と季節から飼い主様が花粉症を疑うのは不思議ではありません。

 

そして実際に猫や犬に関しても花粉に対するアレルギーは確認されているのですが主たる症状は人の症状とは異なり「皮膚の痒み」とされています。そのため今回のようなケースではワクチン予防歴や全身状態なども考慮に入れないといけませんがウイルスによる風邪症状などを優先的に疑います。もちろん花粉症を100%を否定する事はできないのですが優先度は下の方になります。

 

ただし今年1回限りでなく毎年、花粉が飛び交う時期と一致して症状が明らかに認められるのであれば花粉症の可能性は高くなります。

 

また感染症の可能性が極めて低い場合などで花粉症を含めたアレルギーを強く疑う場合にはアレルギーに準じる治療を行い、それで症状が改善すれば「花粉症だったのかもね」という診断的治療が一次診療の現場ではよく行われます。

 

厳密に診断が必要な場合にはアレルギーに特化した検査が必要となります。犬猫に関してもメジャーな花粉であればアレルギーの指標となるIgEの測定は可能であります。(まだ猫のアレルギー検査は総合的には発展途上の段階にあります)

 

通常、アレルギーに特化した検査は費用対効果の観点などから初期段階では選択される事は少ない傾向にあります。もっとこの手の検査がより発展し不謹慎に聞こえるかもしれませんが気楽に行えるのであれば犬猫の花粉症の実態がより把握しやすくなると考えています。

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