犬の虫歯について

中央動物病院

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犬の虫歯について

STAFF BLOG

2018/02/08 犬の虫歯について

犬は虫歯になりにくいと言われています。歯磨きを毎日しっかりとしている犬は(実際はもちろん犬自らでなく飼い主がするのですが)人と比較して実感として明らかに少ないと感じてますがそれにも関わらず何故虫歯になりにくいのでしょうか?不思議に思いませんか?理由を簡単に説明させて頂きますね。でもその前に前提知識として虫歯にどーしてなってしまうのかを知らないと理解できないのでまずはそちらから。

 

もともと動物の口の中には正常でも多数の細菌が常在しています。その多数の細菌の中の1つとして虫歯菌も存在しています。この虫歯菌が歯にくっついた動物が食べたフードの食べカスに含まれる主に糖質を栄養源として利用するのですがその時に酸が発生します。この酸が歯の表面を構成するエナメル質を溶かしてしまうのです。こうしてできた歯の表面の穴が虫歯というわけです。このように食後すぐは口の中は酸性に傾いて歯が溶けやすい環境になりますがしばらくすると唾液の作用でこれがやわらいできます。そうなるとごくごく初期の軽度な虫歯は修復されます。つまり、虫歯は口の中が長時間に渡って酸性に傾き歯が溶ける状態とそうでない歯を修復する状態とのバランスが崩れた時に発生します。

 

このことを踏まえた上で犬が虫歯になりにくい理由を列挙します。

 

①犬の唾液は弱アルカリ性なのです。先ほど歯は酸性になると虫歯になりやすいと説明しましたが犬は最初の段階から口の中はアルカリ性で酸ができてもすぐに中和できるので虫歯になりにくいのです。

 

②犬の歯の歯冠部の形状は円錐形であり、また歯と歯の隙間が適度にあるため食べカスがはさまりにくいという構造的な特徴があります。

 

③犬は本来は肉食であるため炭水化物の要求度は低い。従ってこれに基づいて作られているドッグフードであれば虫歯菌に利用される糖質の含有量も極めて少ない。これに加えて犬の唾液の中にはデンプンをデキストリンやマルトースなどの虫歯になりやすい糖質に分解する働きのある消化酵素であるアミラーゼが含まれていません。

 

そんなわけで犬は虫歯になりにくかったのですね。そうそう、だからと言って歯磨きを怠るのはオススメできません。と言うのは犬の虫歯は少ないのですが実は歯周病はかなり多いからです。歯周病に関してはまた別の機会に説明させてもらいますね。それでは失礼いたします。

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