「逆くしゃみ」をご存知ですか?

中央動物病院

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「逆くしゃみ」をご存知ですか?

STAFF BLOG

2017/12/15 「逆くしゃみ」をご存知ですか?

聞き慣れない言葉だと思いますが特に小型犬を飼われている方なら1度や2度は目にしている可能性が高いと思われます。くしゃみでは空気を鼻と口から爆発的に放出しそれにより刺激物などを鼻の外に排出させます。逆くしゃみではその逆で空気を鼻と口から一気に吸い込みます。その際に鼻を激しくふがふがと鳴らししたりして苦しそうに見えたり、発作のように感じられるかもしれません。しかし通常は短時間で症状は止まりその後は特に呼吸の異常などもなく何もなかったかのようにしています。原因は鼻の奥から喉にかけて何らかの刺激(例として飲水・興奮など)が加わった時に起こりますがはっきりと特定できない事が多いです。小型犬に多い傾向があります。診断は来院時には症状が収まっている事が多く飼い主様との問診や症状が出た時に動画撮影をしてもらいそれに基づいて行います。治療の必要性はないと言われていますがマッサージや抗ヒスタミン剤の使用で症状が軽減するとの報告もあります。この症状は生涯に渡って見られる事が多いのですが悪化することは比較的少ないです。ただし重度であったり進行性の場合には背景に何か問題が隠れている可能性があります。その際は単純なレントゲン撮影による検査だけでは原因究明が難しく精密検査(CTや組織検査)が必要になってきます。また誤嚥性肺炎を併発する事もあります。ご参考にして頂ければと思います。

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