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アルテミシア アンヌア(クソニンジン)のIBD及びリンパ管拡張症への応用
犬猫の炎症性腸疾患に対しアルテミシア アンヌア(クソニンジン)が効果を表すことは海外では実証済みです。
炎症性腸疾患に対するアルテミシア アンヌア(クソニンジン)やアルテミシニン誘導体の有効性の論文は以前に紹介をいたしました。
論文紹介はこちらのブログへ⏩
副腎皮質ホルモンでの治療がある程度有効であったが、アルブミンの値と便の状態が不安定でアルテスネートの追加を実施。
安定化するもアルテスネートの副作用である胃腸への負担からか時折下痢を、そしてやや頻度高めに嘔吐をしました。
アルテミシア アンヌア(クソニンジン)への変更を行って嘔吐や下痢はなくなり、体調は非常に安定しています。
トータルで1年7ヶ月の間コントロールを行なっています。
アポロちゃん
ヨークシャーテリア、間もなく12歳となる女の子。
IBD (炎症性腸疾患) 及びリンパ管拡張症を患い治療中です。
プレドニゾロンで治療
当初プレドニゾロンの投薬量を加減しながらの治療を行う。
減薬時低アルブミン血症や下痢、血便を繰り返しプレドニゾロンの増薬と下痢止めの併用で症状は軽減。
症状が憎悪しプレドニゾロンを増量してもアルブミン値を改善できなくなりアルテスネートの併用を開始。
アルテスネート、プレドニゾロン併用開始
コントロール困難となって以後8ヶ月間アルテスネートとプレドニゾロンでコントロールする。
アルブミン値は安定するが時に下痢し、下痢止めの併用が必要でした。
アルテスネート投与中は嘔吐することが多く制吐剤の常備が必要であった。
プレドニゾロンのみのコントロールに戻る
2ヶ月間プレドニゾロンのみとなる。
これは、アルテスネートが入手できなくなったためです。
最終的にアルブミン値が低下した。
アルテミシア アンヌア(クソニンジン)、プレドニゾロン併用開始
アルテミシア アンヌア(クソニンジン)を使用し始めて間もなく5ヶ月が経過しますが、下痢も嘔吐もなく体調良好で推移中です。
その他、特筆すべき点
(その1)
長期副腎皮質ホルモンを投与しているが副作用が出ていません。
現在まで結果的にプレドニゾロンの連日投与となっていますが、医原性クッシングとはなっていません。
これについては他の子達も同様のことが確認できています。
(その2)
毛色の変化がありました。
元々ダークスチールブルー&タンだった子のようですが、私が診察し始めた時にはすでに全身が白くなっていました。
アルテミシア アンヌア(クソニンジン)に変更後不思議なことに毛色が戻り始めています。
画像は皮膚近くの毛色が変わり始めたという時からのものです。
経過
2023.11.6
2週間下痢が止まらない。
タンパク漏出性腸症のため血中アルブミン値(Alb) 1.2g/dl 、血中総蛋白値(TP)3.5g/d
腹水が貯留していた。
胸水の貯留はなし
プレドニゾロン1.2mg/kgで投薬開始
2023.11.10
Alb1.9 TP4.9
2023.11.17
Alb2.5 TP5.1
プレドニゾロン0.6mg/kg
2023.12.4
Alb2.3 TP4.2
2024.1.9
下痢、血便、嘔吐
プレドニゾロン1.1mg/kgに
2024.1.25
Alb0.9 TP2.6
2024.2.1
Alb1.6 TP3.3
プレドニゾロン1mg/kg
2024.2.22
Alb2.2 TP 4.0
2024.3.7
Alb2.5 TP4.3
アルテスネートの併用を開始
2024.4.4
Alb 2.7 TP4.8
2024.5.23
プレドニゾロン終了アルテスネートのみ継続
2024.6.20
プレドニゾロン0.85mg/kg
2024.7.12
下痢再発下痢止め投与
2024.8.15
また下痢をした
2024.9.12
0.83mg/kg SID
2024.10.10
Alb2.4 TP4.5
2024.11.7
アルテスネート最終処方
2024.12.5
Alb2.2 TP4.1
プレドニゾロンのみ処方
2024.12.27
2025.1.31
Alb1.5 TP3.6 と低アルブミン再発
アルテミシア アンヌア(クソニンジン)初回処方プレドニゾロンと併用開始
2025.2.28
2025.4.25
Alb2.3 TP4.7
毛の色が変わってきた、シャンプーの時に皮膚の色そのものが見えていたが、最近皮膚の色は目立たず黒く見える。
2025.5.23
快調、被毛さらに昔の色に戻りつつある。
25/07/07
25/07/01
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犬猫の炎症性腸疾患に対しアルテミシア アンヌア(クソニンジン)が効果を表すことは海外では実証済みです。
炎症性腸疾患に対するアルテミシア アンヌア(クソニンジン)やアルテミシニン誘導体の有効性の論文は以前に紹介をいたしました。
論文紹介はこちらのブログへ⏩
副腎皮質ホルモンでの治療がある程度有効であったが、アルブミンの値と便の状態が不安定でアルテスネートの追加を実施。
安定化するもアルテスネートの副作用である胃腸への負担からか時折下痢を、そしてやや頻度高めに嘔吐をしました。
アルテミシア アンヌア(クソニンジン)への変更を行って嘔吐や下痢はなくなり、体調は非常に安定しています。
トータルで1年7ヶ月の間コントロールを行なっています。
アポロちゃん
ヨークシャーテリア、間もなく12歳となる女の子。
IBD (炎症性腸疾患) 及びリンパ管拡張症を患い治療中です。
プレドニゾロンで治療
当初プレドニゾロンの投薬量を加減しながらの治療を行う。
減薬時低アルブミン血症や下痢、血便を繰り返しプレドニゾロンの増薬と下痢止めの併用で症状は軽減。
症状が憎悪しプレドニゾロンを増量してもアルブミン値を改善できなくなりアルテスネートの併用を開始。
アルテスネート、プレドニゾロン併用開始
コントロール困難となって以後8ヶ月間アルテスネートとプレドニゾロンでコントロールする。
アルブミン値は安定するが時に下痢し、下痢止めの併用が必要でした。
アルテスネート投与中は嘔吐することが多く制吐剤の常備が必要であった。
プレドニゾロンのみのコントロールに戻る
2ヶ月間プレドニゾロンのみとなる。
これは、アルテスネートが入手できなくなったためです。
最終的にアルブミン値が低下した。
アルテミシア アンヌア(クソニンジン)、プレドニゾロン併用開始
アルテミシア アンヌア(クソニンジン)を使用し始めて間もなく5ヶ月が経過しますが、下痢も嘔吐もなく体調良好で推移中です。
その他、特筆すべき点
(その1)
長期副腎皮質ホルモンを投与しているが副作用が出ていません。
現在まで結果的にプレドニゾロンの連日投与となっていますが、医原性クッシングとはなっていません。
これについては他の子達も同様のことが確認できています。
(その2)
毛色の変化がありました。
元々ダークスチールブルー&タンだった子のようですが、私が診察し始めた時にはすでに全身が白くなっていました。
アルテミシア アンヌア(クソニンジン)に変更後不思議なことに毛色が戻り始めています。
画像は皮膚近くの毛色が変わり始めたという時からのものです。
経過
2023.11.6
2週間下痢が止まらない。
タンパク漏出性腸症のため血中アルブミン値(Alb) 1.2g/dl 、血中総蛋白値(TP)3.5g/d
腹水が貯留していた。
胸水の貯留はなし
プレドニゾロン1.2mg/kgで投薬開始
2023.11.10
Alb1.9 TP4.9
2023.11.17
Alb2.5 TP5.1
プレドニゾロン0.6mg/kg
2023.12.4
Alb2.3 TP4.2
2024.1.9
下痢、血便、嘔吐
プレドニゾロン1.1mg/kgに
2024.1.25
Alb0.9 TP2.6
2024.2.1
Alb1.6 TP3.3
プレドニゾロン1mg/kg
2024.2.22
Alb2.2 TP 4.0
2024.3.7
Alb2.5 TP4.3
2024.3.7
アルテスネートの併用を開始
2024.4.4
Alb 2.7 TP4.8
2024.5.23
プレドニゾロン終了アルテスネートのみ継続
2024.6.20
プレドニゾロン0.85mg/kg
2024.7.12
下痢再発下痢止め投与
2024.8.15
また下痢をした
2024.9.12
0.83mg/kg SID
2024.10.10
Alb2.4 TP4.5
2024.11.7
アルテスネート最終処方
2024.12.5
Alb2.2 TP4.1
プレドニゾロンのみ処方
2024.12.27
プレドニゾロンのみ処方
2025.1.31
Alb1.5 TP3.6 と低アルブミン再発
アルテミシア アンヌア(クソニンジン)初回処方プレドニゾロンと併用開始
2025.2.28
Alb2.4 TP4.5
2025.4.25
Alb2.3 TP4.7
毛の色が変わってきた、シャンプーの時に皮膚の色そのものが見えていたが、最近皮膚の色は目立たず黒く見える。
2025.5.23
快調、被毛さらに昔の色に戻りつつある。