04-2958-1211
〒350-1308 埼玉県狭山市中央4-24-4
診療時間:午前9時~12時/午後4時~7時 休診日:土曜日、日曜日
コロナ対策、複数検体の処理が出来る全自動PCR検査機器
新型コロナウイルス感染症の検査としてPCR検査が連日話題になっています。
世界の多くの国で実施されている全自動PCR検査を支えているのは、実は日本の技術なのです。
COVID-19 に対するPCR検査は
検体の採取 ⇒ ウイルス遺伝子(核酸)の抽出 ⇒ ウイルス遺伝子の増幅 ⇒ 増幅産物検出
この中で最も人手を必要とする工程が、ウイルス遺伝子の抽出です。
ウイルス遺伝子抽出は非常に手間がかかり、コンタミネーションや検体の取り違えなどが起きやすい工程で、全自動化されていない場合では検体数をこなすことは出来ません。
イタリアの最前線で行われている全自動PCR検査機器のひとつにエリテック社製のものがありますが、日本メーカーのOEM製品です。
つまり、日本の会社がエリテック社の製品を製造してあげているのです。
新型コロナウイルス感染症に対し日本の技術が世界を支えているのですが、日本では色々な利権もあるのでしょう、今だ活躍できていません。
日本のPCR検査の機器や技術は世界から大きく遅れを取っているとコメントする専門家が多く見受けられますが、全くの事実誤認であることがよく分かります。
しかしフェーズの変わったこのタイミングです、間もなく日本の医療を支えるためにこの全自動PCR検査機器が活躍してくれると期待しています。
余談ですが、我々獣医師もPCR検査によって確定診断している疾患が多数あります。
その代表に犬や猫のリンパ腫があり、クローナリティーの有無及びタイプ分類を行っています。
リンパ腫にはT細胞性リンパ腫とB細胞性リンパ腫がありますが、B細胞性リンパ腫に比べ化学療法に反応しにくいT細胞性リンパ腫は予後が悪いため、リンパ腫の予後判定にPCR検査を実施しています。
遺伝子抽出の大変さが分かる資料:病原体検出マニュアル 2019-nCoV
https://www.niid.go.jp/niid/images/lab-manual/2019-nCoV20200204.pdf#search=%27ウイルス遺伝子抽出+PCR%27
遺伝子検査の変遷―核酸抽出からみた過去から未来 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jamt/64/6/64_15-49/_pdf 3分57秒から日本製(エリテックへのOEM製品)の全自動PCR装置が映ります 追記 唾液による新型コロナウイルス感染症診断 新型コロナウイルス感染確認の検査で、喉の奥や鼻の穴に棒を突っ込んでいる画像を目にしますが、今後はその光景が変わりそうです。 唾液のほうがウイルス含有数が多く、効果的かも知れないことが判明したからです。 ここで紹介した機器は、検体が唾液であっても効率よくウイルスを捕まえる性能を持ち合わせています。 検査を受ける立場としては、採材の際の痛みや不快感は嫌ですし、それより何より採材時に、くしゃみを我慢できず迷惑を掛けてしまうことが心配になります。 唾液の場合、これらの問題が起こる事はなく、より安全に実施出来ます。 エール大学の紹介ページ https://news.yale.edu/2020/04/24/saliva-samples-preferable-deep-nasal-swabs-testing-covid-19 唾液からも効率よく全自動で核酸を抽出することが出来る日本製の機器
23/05/18
23/05/05
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新型コロナウイルス感染症の検査としてPCR検査が連日話題になっています。
世界の多くの国で実施されている全自動PCR検査を支えているのは、実は日本の技術なのです。
COVID-19 に対するPCR検査は
検体の採取 ⇒ ウイルス遺伝子(核酸)の抽出 ⇒ ウイルス遺伝子の増幅 ⇒ 増幅産物検出
この中で最も人手を必要とする工程が、ウイルス遺伝子の抽出です。
ウイルス遺伝子抽出は非常に手間がかかり、コンタミネーションや検体の取り違えなどが起きやすい工程で、全自動化されていない場合では検体数をこなすことは出来ません。
イタリアの最前線で行われている全自動PCR検査機器のひとつにエリテック社製のものがありますが、日本メーカーのOEM製品です。
つまり、日本の会社がエリテック社の製品を製造してあげているのです。
新型コロナウイルス感染症に対し日本の技術が世界を支えているのですが、日本では色々な利権もあるのでしょう、今だ活躍できていません。
日本のPCR検査の機器や技術は世界から大きく遅れを取っているとコメントする専門家が多く見受けられますが、全くの事実誤認であることがよく分かります。
しかしフェーズの変わったこのタイミングです、間もなく日本の医療を支えるためにこの全自動PCR検査機器が活躍してくれると期待しています。
余談ですが、我々獣医師もPCR検査によって確定診断している疾患が多数あります。
その代表に犬や猫のリンパ腫があり、クローナリティーの有無及びタイプ分類を行っています。
リンパ腫にはT細胞性リンパ腫とB細胞性リンパ腫がありますが、B細胞性リンパ腫に比べ化学療法に反応しにくいT細胞性リンパ腫は予後が悪いため、リンパ腫の予後判定にPCR検査を実施しています。
遺伝子抽出の大変さが分かる資料:病原体検出マニュアル 2019-nCoV
https://www.niid.go.jp/niid/images/lab-manual/2019-nCoV20200204.pdf#search=%27ウイルス遺伝子抽出+PCR%27