猫の乳がん手術とキャットリボン運動

中央動物病院

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猫の乳がん手術とキャットリボン運動

STAFF BLOG

2019/11/17 猫の乳がん手術とキャットリボン運動

先日当院で乳腺全摘出手術を実施し4年が経過し、現在も元気に過ごす猫のさくらちゃんが来院しました。

 

 

猫の乳がんはその多くが悪性度が非常に高く、転移病変のために命を奪われる怖い疾患です。

しこりのサイズが2センチ以内で手術を実施すると根治する可能性は高いのですが、それ以上のサイズに育つと大きければ大きいほど予後が悪くなります。

 

大きくなるとリンパ節転移が起こります。

しこりのある反対側のリンパ節に転移していることも多く見られ、最も後ろの乳腺のしこりが反対側の腋窩リンパに転移していることや、頭側の乳腺のしこりが鼠径リンパに転移していることもありますので、部分的な摘出や片側のみの摘出、さらに腋窩リンパ節、副腋窩リンパ節、鼠径リンパ節を残した場合、術後の免疫低下のためその残されたリンパ節の転移病変から肺や全身への転移をすぐにでも起こすことになります。

従ってサイズが2センチを超した場合(あるいは2センチ以下でも)、左右乳腺の全摘出を腋窩リンパ節、副腋窩リンパ節、鼠径リンパ節をエンブロックで切除する事で予後を最高に高めることが出来ます。

 

反対側にまでリンパ節転移を起こしていることが一定の割合であるという事実は、左右乳腺の全摘出を腋窩リンパ節、副腋窩リンパ節、鼠径リンパ節と同時に切除してはじめて知ることが出来る事実です。

 

当院ではより治癒率の高いリンパ節を含む乳腺全摘出手術を実施しておりますのでご相談下さい。

 

 

キャットリボン運動

 

 

猫の乳がんの早期発見早期治療により乳がんで命を落とす猫をゼロにする事を目的として、キャットリボン運動が立ち上がり話題になりつつあります。

キャットリボン運動について興味がある方はこちらの記事をご確認下さい。

 

 

 

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