猫の結膜炎

中央動物病院

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猫の結膜炎

STAFF BLOG

2018/04/24 猫の結膜炎

猫の結膜炎は目の疾患として比較的よく遭遇します。原因はいろいろ考えられますが感染症に由来することが非常に多いです。具体的な病原体として猫ヘルペスウイルス、猫カリシウイルス、クラジミア、マイコプラズマが代表的です。

 

病原体がウイルス、クラジミア、マイコプラズマと別種類のため治療法が異なってきます。そのためしっかりと診断をつけるのがベストです。

 

そしてそれぞれの病原体によっては特徴的な症状を示すことがあります。例えば猫ヘルペスウイルでは角膜壊死症、マイコプラズマでは偽ジフテリア膜など。

 

また特有の検査法があるものもあります。例えばクラジミア感染の場合には結膜の細胞診検査で封入体を検出するなど。

 

なのでその特徴的な症状がある場合や特有の検査に引っ掛かってくる場合にはしっかりと診断をつける事が可能となります。

 

しかし現実には全ての病原体でみられる共通の症状しか見出せなかったり、特有の検査に引っ掛かってこない場合もしばしばあります。

 

そんな場合には総合的に判断して疑わしいもの、あるいは優先度の高いものからとりあえず治療をかけてみてその反応により評価を行います。改善すれば治療から診断がつきます。また改善がなければ他を疑って別の治療に切り替えていきます。

 

また注意しないといけないのが病原体が1種類だけでなく混合感染である可能性も考慮しておく必要があります。

 

その他に考慮する事としては結膜炎を引き起こすこれらの病原体はネコ風邪とも関連があるため目の症状・治療に注意を払うばかりでなく場合によっては全身状態にも配慮が必要な場合があります。

 

ちなみに犬では感染による結膜炎は少ないと言われています。

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