犬の胆嚢粘液嚢腫

中央動物病院

04-2958-1211

〒350-1308 埼玉県狭山市中央4-24-4

営業時間:午前9時~12時/午後4時~7時 定休日:土曜日、日曜日

lv

犬の胆嚢粘液嚢腫

STAFF BLOG

2018/04/12 犬の胆嚢粘液嚢腫

今回は最近、比較的よくみることのある胆嚢粘液嚢腫について紹介させて頂きます。

 

人でも見られる胆石症では胆嚢に結石が形成されることで問題が起きますがそれと似ているのですが犬の胆嚢粘液嚢腫では結石でなくゼリー様になった胆嚢内容物が形成されることで胆嚢に炎症が起きたり(補足:炎症が起きるため胆汁がゼリー化するとの見解もある)、総胆管が詰まってしまうことで消化を助ける役目をする胆汁が腸に流れなくなり問題が発生します。

 

犬でも胆嚢結石はあるのですがその前段階と思われる胆泥症や胆嚢粘液嚢腫、あるいは両者が混合したタイプの方がよく見受けられます。

 

症状としては腹痛による元気消失、食欲不振、嘔吐、下痢、黄疸などの症状がみられ悪化して胆嚢破裂してしまうと腹膜炎を起こして虚脱してしまうこともあります。

 

原因ははっきりと分かっていませんが高脂血症の犬や二次的に高脂血症を起こす甲状腺機能低下症の犬に併発する事が多いため高脂血症との何らかの関連性が示唆さてています。また膵炎を併発していることもよくあります。ちなみに膵炎も高脂血症と何らかの関わりがあるとされています。

 

診断は血液検査及び画像検査にて行いますが特にエコー検査で胆嚢に特徴的なキウイフルーツ様の画像所見が決め手になります。

 

治療は軽度であれば胆汁排泄作用のある利胆剤や低脂肪食による内科療法を重度で総胆管の閉塞が見られたり胆嚢破裂の可能性が高い場合には外科療法が選択されます。

 

また最初は内科療法で経過観察を行い改善がみられず悪化する場合には外科手術を選択する場合もよくあります。ただし注意しなければならないのが胆嚢破裂を起こし腹膜炎を起こしてしまうと救命率が極端に低下してしまいます。

 

またエコー検査の画像所見ではスッキリとした所見を示さないにも関わらず無症状で落ち着いてしまうケースもあります。

TOP