犬の痴呆

中央動物病院

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犬の痴呆

STAFF BLOG

2017/12/13 犬の痴呆

犬の寿命が長くなり高齢化したため犬にも痴呆、いわゆるボケ症状がみられることがあります。その判定は犬の行動から行います。以下の症状が複数当てはまれば疑わしいです。

 

①昼夜が逆転して昼寝て、夜起きてる
②夜鳴きをする(鳴き続ける)
③呼びかけても反応しなくなる
④よく食べるが太らずやせていく
⑤歩く時に前進のみを続け後退できない。狭いところに入ってしまった場合でもそこから出られずひたすら前に進もうとる。また疲れてしまいその場で寝てしまう。同じところをぐるぐる回り続ける(徘徊)。

 

通常は上記の症状が1つ2つと現れ、ゆるやかに進行してきます。最終的には寝たきり状態になることが一般的です。

治療法なのですが残念ながら決定的なものはありません。EPAやDHAなどの不飽和脂肪酸を2~3週間与えると症状の改善が見られることもあります。また治療というよりは介護に近い形に通常はなります。夜鳴き状態があまりにひどくなり近所迷惑になってしまう場合や飼い主が夜中の介護に心身共に疲れ果ててしまうような場合には鎮静剤などを使用して静かにさせることも検討します。また可能なら日中は寝かさずに起こしておいて全身状態の程度に応じて身体を動かすようにさせ、なるべく夜に眠りやすい状態を作るようにします。また徘徊しても問題が起きないようにサークルなどを作りその中で過ごさせます。そうすればその中をぐるぐると歩き回り続けることができます。
ところで痴呆状態は脳の老化現象の最終段階と考えられます。そのため個体差はありますが脳だけでなく身体の方も衰えが進んできます。つまり残された時間はあまり長くありません。介護を必要とする痴呆の犬を抱えたご家庭では何かと大変なことが多いかと思いますがお別れまでの最後の期間と考え今まで楽しませてくれた犬への感謝の気持ちを込めてできる範囲内で頑張って頂ければと思います。お悩みな事があれば相談にのらせて頂きます。ご参考までですが当院では痴呆に対して有効とされる成分を多数含んだ「ハッピーポーズ」というサプリメントをお勧めしております。ご興味あればこちらの方もご相談下さい。

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