白内障と紛らわしい核硬化症

中央動物病院

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白内障と紛らわしい核硬化症

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2017/12/12 白内障と紛らわしい核硬化症

「目の中のレンズに当たる部分である水晶体が白く見えても必ずしも白内障とは限らない」という事を皆さんご存知でしたか?

 実は正常でも水晶体は加齢に伴い(6歳前後から)白くなります。つまり老化現象という事になります。水晶体を構成する細胞が中心方向に向かって分裂するため中心部が加齢に伴い圧縮され白くなります。例えるならセロハンテープ1枚なら透明ですがそれが何枚も重なると透明度が減少しますね。それと同じ理屈です。通常、視覚障害はないとされ治療の必要もありません。

 一方、白内障は水晶体を構成するタンパク質が変性する事により白く濁ります。こちらは進行すると視覚障害が生じます。また二次的に目の中に炎症を起こす事もあります。発症の原因は様々です。また発症の時期も様々で必ずしも高齢で発症するとは限らず遺伝性の白内障などは若齢でも発症します。また治療や二次的なトラブルの予防が必要となる事があります。

 ところで両者を区別する事は一般の飼い主様が行う事は難しいと思われます。もしも愛犬の目の白さが気になるようでしたら一度当院にご相談下さい。

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